こんにちは、akoです。
今回は、『シンプルに生きる 人生の本物の安らぎを味わう 』ドミニック・ローホー著 を読みました。
これまで、いわゆる断捨離、ミニマリスト系の本はたしか2冊読んだことがあり、どちらもとてもよい本だったので、他の本にはあまり興味をもっていませんでした。
著者のドミニック・ローホー氏のことも全く知らなかったのですが、たまたまどこかのブログでこの本が紹介されていて読んでみました。
読んでみると、先日読んだ『ウォールデン 森の生活』の著者ソローの考えが色濃くでていてとても驚きました!
たしかにソロー氏はかなりの質素な生活を好んでいた人ですが、この間読んだばかりの本の内容が引き継がれているかのようで、とても面白かったです。
ソローの引用自体もいくつかあるのですが、根底にソローの考えと似たものがあって、ソローの生活を現代に置き換えると、こういう生活になるのかと感心します。
ソローの思想に影響を受けて、現代でシンプルに生きている方の本に出会えてラッキーでした♪^^
とくに印象深かったことを書いてみます。
今この瞬間を大事にする
精神を研ぎ澄ました状態で生きることを学ぶのは、仏教、道教そしてヨガの基本です。
人生で出会ったものひとつひとつを真摯に、一定の方針にしたがって吟味する作業には、ほかでは味わうことのできないある種の満足感があります。
茶道や道教を例に、日常をないがしろではなく、心をこめて過ごすことの大切さみたいなことが書かれています。
ちょっとしたことだと、食事のとき、スーパーのお惣菜をプラスチックのままテーブルにだすのか、きちんと吟味して買ったお皿に盛るのか、という感じでしょうか^^;
スーパーのお惣菜でいいのかという話は別にして^^
人生は日々の選択の積み重ね
人生の質はその人がどれだけ自分がなすこと、考えること、そして選択することに注意を払えるか、その「度合い」によって決まってきます。
日々、自分自身の言動(そして考えることも!)に注意を払う。なんだかダラダラできないですね(笑)
自分自身をきちんと見張っていなくては。
自分の支柱はなんだろう?
志と主義が人生の支柱を成していることを忘れてはなりません。それがないと私たちには、基準となるものが何もなくなってしまいます。
この言葉が一番心に残ったかもしれません。
以前『キリストにならいて 』を読んだときに、信仰心のある人は軸があるからフラフラすることはないんだろうなと思っていました。
あくまで想像ですが、軸は聖書にあるのだろうと思うからです。
対して、信仰心のない人はなにを基準に生きるのか??
『キリストにならいて』 では、そのことをとても考えさせられました。
ミニマリストにしても、物を選んでいくためには判断が必要ですから、軸がぶれると、本当の満足感は得られないのかなとも思いました。
まとめ
もうおわかりとは思いますが、この本は単なる断捨離本ではありません^^;
(ハウツー的な内容ももちろんあります。)
個人的には色々考えさせられました。
また、引用がたくさんあるので、読みたい本が増えました。
『ウォールデン 森の生活 』では日本の書籍の引用はなかったように思いますが、この本の著者は日本に在住されているようで、日本の書籍の引用がいくつかあったのがよかったです。
まずは、吉田兼好『徒然草』を読んでみたいです。
『シンプルに生きる』は有名な本らしいので今更ですが、ミニマリズムに興味のある方は必見だと思います!