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『森の生活〈上〉ウォールデン』 (岩波文庫)を読んだ感想。

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森の生活

こんにちは、akoです。

今回は、アメリカ人の思想家ヘンリー・デイヴィッド・ソローという人が書いた『森の生活』(岩波文庫)を読みました。

湖畔の森の中に小屋を建て、作物を育てながら約2年間生活した際の、記録や思索などが書かれています。

彼にとって、人々は、必要以上に立派な家やがらくたを購入するために労働している、奴隷ともいえるような生活をしている、ように見えたようです。

もっとシンプルな生活をすれば、もっと思慮深い充実した生活が送れるのにという考えでした。

そこで実際、村を出て森の中で質素な生活を送ってみた記録になっています。

しかし、この本は単なる「シンプルライフ実践録」なんかではなく、人の考え方を変える可能性すらあると思うくらいとても面白かったです。

理由を考えてみたのですが、個人的には2つありました。

普通の人が森の中で生活した記録

彼は世捨て人ではないので(かなり変わってはみられたようですが)、普通の人の感覚で、森の生活を実践している点が興味深いです。

(私も世捨て人になる気はいちおうないので^^;)

また、コンクリートの中で生活していると、森の中の生活ってどんななんだろうと単純に興味がわきます。

森の生活は、「孤独と静寂」という表現も使われていました。

「孤独」は都会でも(むしろ都会のほうが?)ありますが、「静寂」はなかなか味わえないですね。

今耳を澄ませても、聞こえるのは車の音、工事の音、人の声です。

自然っぽいものなら小鳥の鳴き声、カラスの鳴き声、今は真夏なので、それプラス蝉の鳴き声でしょうか。

対して、「静寂」とやらを感じる毎日ってどんななんだろう?

ちなみに、その「静寂」とともににもたらされる「孤独」については、この著者の場合は物思いにふけるなどしていて、一般的に感じるような「つらい」雰囲気は感じられません。

つらいと感じる人はこんな生活しようとは思わないですね^^;

この思いにふけることを可能にしているのは、この著者の半端ない教養だと思いました。

東西問わず、ものすごい数の古典を読んでいるようです。

文中にも、古典の引用がでてくるでてくる。。。

ギリシャ叙事詩、ギリシャ神話、インド叙事詩、旧新約聖書、中国の思想家などなど。

 

古典からの引用が多くあり、彼の思索や生活にも深い意味を感じてしまう。

引用がなくても、著者の皮肉たっぷりの文章はとても面白いです。
思わずフフッって笑ってしまうくらい。
 
でも、古典からの引用が多々あることで(巻末に注釈があります)、本当に色々思索しているんだなぁということがよくわかるし、読んでいる自分も考えが広がるのでとても楽しめました。
 
ただ著者の生活を知るだけではなくて、思想の世界も味わえると思います。
 

まとめ

毎日がとても忙しくて、ゆっくり考えたりする暇もないような人に、読んでほしい本です。

森の生活に興味がなかったとしても、著者の考え方にちょっと触れるだけでも結構な刺激になると思います!

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