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エマソンの『自己信頼』(パンローリング社)の感想。

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こんにちは、akoです。

ヘンリー・デービッド・ソローの著書『森の生活 ウォールデン』の中で、エマソン氏の名前が何度か登場していました。

実際交友もあったようです。

また、『シンプルに生きる』でも、エマソン氏の引用がありました。

それでとても気になったので、今回は彼の代表的作品らしい『自己信頼』を読みました。

ラルフ・ウォルド―・エマソンは、19世紀に活躍した、アメリカの思想家・詩人なのだそうです。

とてもページ数は少なく、1,2時間もあれば読めると思います。

Kindle Unlimitedにはいっていたので、気軽に挑戦できました^^

名言がたくさんあって、どれかを選ぶのも難しいのですが、特に印象に残ったことをお話します。

私は私の人生を生きる

私がしなければならないのは、自分に関心のあることだけであって、他人が考えていることではない。

当時は、キリスト教の組織に所属して、その慣習の中でおとなしく生きる、というのがあたりまえだったようです。(無神論者は論外・・・)

それに比較すると現代は、生き方も多様になっている感じもしますが、やはり人の目を気にして行かざるを得ないと思ってしまいます。

エマソンは、「世の中、周りに従って生きるほうが楽だけど」とちゃんと言っていて、今も昔も変わらないんだなと思いました。

あなたにとって意味がなくなった慣習にも従う必要なし、ともいっているのですが、その例えがとても日常的で面白かったです。

例えば、

死にかけた教会を支えたり、
役割を終えた聖書協会に寄付をしたり、
みんなと一緒に大政党に票を投じて政府への支持や反対を表明したり
自宅で開くパーティーのために家政婦のように食卓を調えたり。

現代でも似たようなことは色々ありますね・・・

果たして、こういったことに(あくまで自分にとって意味がないと考えればですが)、NOときっぱりいえるか?

完璧に自分に軸がないとできないことかも・・・

 

一貫性にこだわるな。今心にあることを口にせよ。

昨日と違うことをいってもいいんです!という、潔い言葉です。

「一貫性」という言葉で2冊の本を思い出しました。

『シュガーマンのマーケティング30の法則』と『影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく』です。

人は自分の発言に一貫性を保とうとしてしまうので、そこをつく心理的テクニックがあるという話でした。

心理的トリガーの中に、「一貫性の原理」があります。

ついで買いさせやすくなるのだそうです。

「整合性」という言葉で、いかに人が自分の言動につじつまを合わせているか(つじつまがあっている人に思われたがっているか)、について書いてあります。

エマソンさんの場合は、この原理にはあてはまらないでしょう^^

 

人はひとりで歩まねばならない

しかし、世間からの孤立は、機械的なものではなく、霊的なもの、すなわち自分を高めるものでなければならない。

まさしく「自己信頼」が必要なのだと思いました。

考えさせられまくりです^^;

 

まとめ

今では、日本でも、「人に気を使ってばかりいなくていいよ」といった本がたくさんでています。

エマソンのこの本は、内容は似ているのですが、ちょっぴりとげがあって、また言葉もかっこよく、男っぽいです。

言いたいことが言えず悩んでいるような人には、やさしい語りの本だけでなく、こういった本もいいのではと思います!

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