こんにちは、akoです。
今回は、『モノやお金がなくても豊かに暮らせる』を読みました。
kindle unlimitedにもはいっています。
ヘンリー・ディヴィッド・ソローの『森の生活 ウォールデン』から、シンプルに生きることに関する言葉を選んでまとめられた本です。
以前『森の生活 ウォールデン』を読んだとき、まずソローのライフスタイルに興味をもち、そして、ソローの思想・思索にもとても影響を受けました。
今回の本は、現代人向けに、ライフスタイルの側面を重点的に紹介してくれている本です。
抜粋のような紹介方法なので、文章が短く読みやすいです。
このような本をきっかけに、ソローに興味を持つ人が増えたらいいなと思いました。
今回の本を、『森の生活 ウォールデン』の復習のような感覚で読んだのですが、あらためて心に残ったことがあったのでご紹介します。
ほんとうに今の生活スタイルを望んでいるのか?
日々の暮らしでほんとうに必要なものや手段はなにかを考えると、ぼくたちはいまの生活を、自分の意志で、いちばん快適だと思うから選んできたかのように見える。でも心の中では、ほかに選択の余地がないと思いこんでいるのだ。
今の生活を維持することだけを考えているなら、なにも変えられない。
なんとなく、子供の頃からの習慣のように、もはや自分では気付いていないことってあるのではないかと、ハッとしました。
何が?というのは、自分でつきつめて考える必要があるのかなと思いますが、
すぐに思いついたのは、
洋服を毎年毎シーズン買っていること。
洗剤のボトルがたくさんあること(風呂用、トイレ用、窓用、床用)。
日常的にスーパーへ行くこと。
スナック菓子を食べること。
テレビがあること。
仕事
住むところ
ソローが森での生活を始めた理由にもあるのですが、一度森の中などで簡素生活を送ってみれば、ほんとうに必要なものは何かというのはわかってくるのかもしれません。
現状の生活を維持しながら、何が必要かを吟味するのは、かなり大変な作業だと思いました。
でも、すべてを見直す作業は必要ですね。
しなくてもいいけど、しなければ「現状維持」になるのでしょう。
以前読んだ『シンプルに生きる 人生の本物の安らぎを味わう』で、「ほんとうに必要なモノを吟味する」ことが大事とありました。
モノに限らず、行動もそう。
今、少しづつ、モノの処分を進めているのですが、そもそもの生き方、行動にまで吟味することを広げていこうと、あらためて思いました。^^
何もなくても楽しめる人になるには?
詩人になる。
持っているものがすべてなくなったら。
されば、なにものにもひるまなくなる。
ソローは、とてもたくさん本を読んでいる人で、とても教養のある人でした。
『森の生活 ウォールデン』では、ギリシャ神話、ギリシャ叙事詩、インド叙事詩、旧約聖書、中国思想など、幅広い作品からの引用がされています。
かといって、ソローは本があれば大丈夫、という人でもなかったようです。
読書はせず、森で思索にふけって、あっという間に時間がたってしまった、ということもあったようです。
この「思索にふける」ことができるくらい、心が豊かになりたいなと思いました。
自分のことを考えてみると、時間があれば、テレビ、ネット、映画、そして読書になりそうです。
何かなければ楽しめないというのは、なんだか不自由ですね^^;
まとめ
断捨離や、ミニマリストに興味のある方向けの内容です。
ソローの世界に簡単に触れることができます。
この本でソローに興味をもたれたら、ぜひ『森の生活 ウォールデン』も読んでほしいです。
森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)
森の生活〈下〉ウォールデン (岩波文庫)
シンプルに生きる 人生の本物の安らぎを味わう (講談社+α文庫)