こんにちは、akoです。
菜根譚は、明代末期(15世紀末頃) に、三教(儒仏道)を習得した洪自誠(こう じせい)という人が書いた本です。
リアル本屋さんで平置きされているのを見て、ずっと気になっていました。初めての中国思想の本です。
岩波文庫の菜根譚は、大きくわけて3つの構成に分かれています。
原文(漢文)→古文(この表現があっているかわからないけど、漢文を読みやすくしたもの)→現代訳です。
私は現代訳だけを読みましたが、原文があることで、語彙の注釈も理解しやすくなっていると思いました。
文字も小さいし漢文もあるので、最初開いたときに、難しそう!と思いましたが、読んでいくとそうでもないです。読みやすい。
内容は、全部で350くらいの短い教えのようなものから成っています。
1つ1つはとても短いのですが、心に響くものがたくさんありました。
(中には、ちょっと意味がよくわからないのもありましたが^^;)
名言がいっぱいといった感じの本です。
菜根譚は、老若男女問わず、だれが読んでもためになる本のような気がします。
個人的には本当にいい本に出会えた!と思っていて、読みながら楽しい気分になれるほどでした。^^
特に印象に残った点をお話します。
バランス感覚が大事?
菜根譚は、何事もほどほどにというような、バランス感覚の大切さについての記述が多いなと感じました。
今まで読んだ本にはこういう考えはなかったような気がするので、とても新鮮。
私は恥ずかしながら、儒教も道教も、仏教さえ知識がほぼないのですが、このほどほど精神は、これらの考え方なのでしょうか?
非凡な才能を内にかくして拙いようにふるまい、すぐれた知恵をくらましながらも明察することを失わない。清節を守りながらも俗流に身をまかせ、身をかがめるのはやがて身を伸ばさんがためである。このような態度が、真に世間の海を渡る上での尊い浮き袋であり、我が身を安全に保つ隠し場所である。
これは処世術についてのようですが、処世術以外でも、いくつかこのような教えがありました。
また、私が勝手に理解した内容だと、(間違ってるかも^^;)
俗世間にどっぷりつかるのはいけないけど、山に籠って人と交流しないのも枯れてるみたいでダメ。
とか、
清廉潔白な人すぎるのも胡散臭がられるので、少しは俗っぽいところがあったほうがいい。
などです。
なるほどと思いました。
昔も今も、人ってあまり変わってないようです。^^;
まとめ
菜根譚は名言がたくさんつまっていて、老若男女だれが読んでも、心にグサッとささるものは何かあると思います。
野心アリアリのビジネスマンでも、リタイヤされた方でも。10代の学生さんでも!
また、何年か経って読み返せば、違った発見もあるのかなと思いました。
なので、普段はしないのですが、菜根譚は本に直接思ったことを書き込んでおいて、また見返す予定です^^
最後まで読んでいただいてありがとうございました。