週刊ダイヤモンド 2017年 4/1 号
美術についてひととおり知識が得られます。
「Part 1」 マネーを追え! アートビジネス解剖
「Part 2」 いよいよ動く! 日本企業と"美"
「Part 3」 美術をおさらい! 歴史から鑑賞術まで
「Part 4」 難解じゃない! ? わかる現代アート
「Part 5」 おしゃれ? 辛い! ? アートなお仕事の裏側
「Part 6」 美術館は誰のもの? 根深い構造問題
週刊誌ってだいたい中身すこし、広告いっぱいって感じのが多いですが、こちらは情報いっぱいで、幅広く学べます。
週刊誌は読み返すことはあまりないのですが、これは保管しとこうかと。
アートとお金、企業との関係、アートなお仕事事情など、どれも全然知らない内容だったので楽しめました。
とくに勉強になったのは、基本かもしれないけど、美術の歴史です!
古代ギリシャ・ローマ美術に始まり、キリスト教美術、ルネサンス美術、
西洋古典絵画、近代美術、20世紀美術という流れで、ひととり当時の
社会情勢も踏まえて説明されています。
個人的に、美術がほんとうに苦手なので、歴史を復習(高校で習ったはず、覚えてなかったけど)できてよかったです。
あと、「贋作のミステリアスな世界」という特集がよかった。
トム・キーティングという人が、有名な画家たちの作品をこれでもかっていうくらい
たくさん贋作を作りまくっていてたという話がでてきてました。
技術力が半端なかったんでしょうけど、逆に、何十億するような絵画でも真似しようと思えばできるんだなと思って
ちょっと冷めた気分になりました(笑)
一番収穫だったのは、現代アートについて、ほんの少しだけどなるほどと思えた点です。
個人的に現代アートってずーっと???でしかなかったんです。
もうなんていうか、言葉に表せないほど意味がわからないっていうレベルで・・・
でもアートが理解できないとかちょっと恥ずかしくて人にも言いにくいし、かといって美術館に行くとか正直時間のムダとしか思えないしで・・・
でもそんな状態からすこし前へ進めたのはこんなインタビューが載ってたからです。
画家の山口 晃さんという方の記事。
現代アートと呼ばれている美術は、戦勝国の美術といわれていて、米国人や英国人たち好みに作られたものです。彼らはコンセプト大好きで、”考えオチ”で笑える人たちなんですね。(途中省略)
こうですよ、って説明して、初めて「おお!?」って爆笑できる。それができる人たちに受ける美術が現代アートなんです。
構造が見えたときの気持ち良さを楽しむものですから。
そうなのかーーー!!!って思いました。
わからないはずです。
ただぱっと見てこの絵きれいとか、好きとか感じてただけ。
ぱっとみてもわかりにくいから???となる。
そもそもコンセプトは?とか考えながら鑑賞してなかったし(笑)
なんだかめんどくさいのね、現代アート(ごにょごにょ)
でもちょっとは現代アートアレルギーは減ったかなと思います。
私にとっては大きな一歩でした!