こんにちは、akoです。
今回読んだのは、「読書について 」(光文社古典新訳文庫) ショーペンハウアー (著)です。
しばらくは昔の本を読もうと思っていて、Amazonのkindle unlimitedに昔の本はないのかなと思って探したところ、やっと光文社古典新訳文庫の本をみつけました。
読み放題なら、なんだかよく知らない本でも気軽に読めるのがいいです。
しかし、『読書について』には、その読み放題サービスを否定するかのような内容が書かれていました^^;
まずこの本の大まかな内容は、
・中身のない本が多すぎる
・当時のドイツ語が乱れすぎている
といったことに対しての痛烈な批判です。
そういった時代の中で、どう読書すればいいかについても書かれてるのですが、その中のひとつがこちら。
良書を読むための条件は、悪書を読まないことだ。なにしろ人生は短く、時間とエネルギーには限りがあるのだから。
本好きの私としては耳が痛い言葉です^^;
しかし、事実なんですよね。たしかに悪書を読んでいる時間なんてみんなないと思う。
でも悪書だということがわからないので、私は妥協案として、つまらなかったとしても、なにかひとつでも得ることがあればいいかなと思うようにしています。
読書について、さらに心しなければと感じたのがこちら。
読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ。
本を読んでも、自分の血となり肉となることができるのは、じっくり考えたことだけだ。
本当に耳が痛くなりそう・・・ 😥
読書に前向きになれる記述ももちろんありました。
古人の書いたものを熱心に読みなさい。
ギリシア・ローマの古典作家を読むことほど、精神をリフレッシュしてくれるものはない。
先日読んだ本の中でも、やたらとギリシア・ローマ時代の人の話がでてきていたので、この時代の本にとても興味がわいてきました。
まとめ
この本は、当時の書籍やドイツ語の乱れについての批判が多いのですが、決してただの批判本ではないと思いました。
母国の言葉や書物への愛情あってこそなのかなぁと思いました。
自分でちゃんと考えること、よい本を読むことを一般の人に教えてくれているのだと思います。
そして、現代の私たちもその恩恵を受けることができる!
古い本を読むことは、現代の本では味わえない感慨深さがある気がします・・・