ここ2,3日先日読んだ「具体と抽象」 何度か読み返していました。
「アナロジー」について、実際どうしたらいいのかがあまりピンとこなかったので同じ著者の本を続けて読んでみました。
「メタ思考トレーニング」です。
メタ思考とは、あるものを一つ上の視点から客観的にみることとか、幽体離脱して上から自分自身を見る、みたいなことをいうそうです。
この本では以下のような構成になっていています。
「トレーニング」と書いてあるように、実践的で、かつ主にビジネスの場面を想定して書かれているので、多くの人にとってあるあるーっと思うことがでてくると思います。
第1章 ウォーミングアップ編
第2章 Why型思考のトレーニング
第3章 アナロジー思考のトレーニング
第4章 ビジネスアナロジーのトレーニング
私は前回読んだ「具体と抽象」とこの「メタ思考トレーニング」でどうしたら抽象的に考えらえるか、抽象⇔具体の行き来ができるか、やり方は理解できたかなと思っています。
あ、もちろん実践できるのか、また実践できたとしてその出来がいい感じのものになるかどうかは別としてですが(笑)。
たまたまですが、順番として「具体と抽象」を先に読んで概要をつかんで、次に「メタ思考トレーニング」で実践できたのもよかったと思います。
本書「メタ思考トレーニング」でとくに勉強になったのが2点です。
1.Why型思考で上位目的を問う。
What、When、Where等あるなかで、「Why?」だけが特別である。なぜ?と問うことで上に上がることができる、という点です。
例えば、
上司に「Instagramについて調べて」と言われた場合、多くの場合、
・ネットで調べる
・書籍を読む
・アカウントを作ってを利用してみる
などと考えると思われるのですが、ここでいったん問題そのものに疑問をもって、「なぜ、Instagramについて調べる必要があるのか?」を考えることをいうそうです。
その調査目的によって、
・ビジネスへの用途を考えるべきなのか
・技術的なことを調べるべきなのか
といったような点を教えてもらえる。
その目的にそった調査をすることができるようになる、ということが書かれていました。
実際職場でよくありました。
上司から超具体的な指示はくるけど、その上位目的は知らされない。
指示されたことはやるんだけど、そもそも何のためにがわからないからどこに力を入れればいいかとか、ここだけは間違ってはいけないとかいうのもわからない。質問できる体制じゃない。
この本では、その上司やお客様に聞いてみればいいとありますが、個人的には、指示や依頼をするほうも、ちゃんと目的も伝えてくれーって思います(笑)
2.アナロジーは「抽象化」+「具体化」
この真逆が「具体⇒具体」で、抽象化なしで具体レベルで真似るため、「そのまま行う」パクリになるとのこと。
翻訳でいうなら、アナロジーに必要なのは「直訳」ではなくて「意訳力」。
前回読んだ「具体と抽象」 で、アナロジーにおいて「関係性の類似」と「構造的類似」というのがあるとあったのですが、どうもこの「構造的類似」がいまいちよくわかりませんでした。
共通のパターンをみつけるっていうことらしいのですが、この本では例題がたくさんでてくるのでやっと理解ができました。
例えば、
・「信号機」と「特急の停車駅」の共通点
・「ポイントカード」と「パスワード」の共通点など。
他にもたくさんの例があって、それらを読んでいけばだいたい構造的類似の意味も掴めるような構成になっています。
まとめ
この本も、「具体と抽象」に続いて本棚の殿堂入りです。
「抽象化」を意識するしないで人生変わる、と思う。