メイ・サートンという人は、アメリカの詩人、小説家(1992~1995)です。
独り暮らしをしている時の日記をたくさん書かれていて、『独り居の日記』などの作品があります。
個人的に、老後の暮らしについて考えることがあり、何か参考になるかなと思って読んでみました。
一番よかったのは、日記を書こうと思えたことです。
日記って、どこに行ったとか、何を食べたとか、そんな過去の記録をしても
全然楽しくないと思っていたのですが、この本を読んで変わりました。
日記は、自分がいったい、いまどこにいるかを知る方法ですが・・・
これまでの生活を振り返って思うのですが、言葉にして書いておかないと、その時何を考えて
いたのかなんて、よほど大きな出来事でもない限り忘れてしまいますよね。
昔はこう考えていて、今はこう考えている、みたいなことに気づくためにも
日記は書いたほうがいい!と思いました。
日記は、考えることだけで成立するものではありません。たいていは、会った人たちや、話をした人のこと、友だちに会ったことや、庭のことなどと関連しています。
そういったことによって、私の人生が意味あるものだと感じることができます。
人生の記録ですね。記録があるから振り返ることができそう。自分の考えだけではなく、誰と会ったとか、庭をどう手入れしたとかも。
逆に、日記がないと、過去のこと全部覚えているわけでもないから、「なんだか知らない間に歳とったわ~」みたいになりそうだと思いました。
もう一つ、影響を受けたのは、自分を律しながら生活するということです。
自分にとって中心となるものを決して明け渡さないこと、気を散らさないこと・・・。それが、わたしの暮らし方です
つまり、とても厳しいスケジュールに沿って暮らすということです。朝の三時間の仕事、犬との散歩、休憩、午後はまた別の精神的な活動。あるいは庭仕事。。。
だれでも毎日のルーティーンのようなものはあると思うのですが、きっちりスケジュールを組んでいるということに驚きました。そして「気を散らさないこと」。これが難しいと個人的に思います。
スケジュール外のことってよく起こるし、ネットとかの誘惑もたくさん。
そんな中で気を散らさず、やるべきことに集中できたら、とても充実感味わえそうです。
メイ・サートンの著作は他にもたくさんあります。
日記に興味がない方は、小説もおすすめです。
メイ・サートンの小説