こんにちは。
今さらと思われるかもしれないのですが、はじめて『ソフィーの世界』を読みました。
たまたま、アマゾンでセールかなにかになっていたのがきっかけです。
とはいっても、ソフィーの世界って聞いたことある、昔、はやってたなぁというくらいの印象で、何の本なのかも知りませんでした。
でも概略を読んでみると、私が最近読みだしている「哲学」の本なのですね!
「哲学の本」なら読んでみたくなります。
この本は「上」「下」にわかれています。
実は私はたいてい、本が上下にわかれていると、ちょっと気分が萎えます。
「上」があまり面白くなかったとしても、「下」まで読まないとそうはいえないのかもと思って、結局上下ともに読むことになるからです(笑)。
なので、2冊分購入する覚悟がないと、普通は読まないことが多いです^^;
今回は、上だけはunlimited対象でしたので、下だけの出費だけですむということもあって読んでみました。
哲学史+ファンタジー
『ソフィーの世界』をご存じない方のために、ざっくりと内容をご説明すると、
これは、哲学史+ファンタジーの本です。
この本を読めば、古代ギリシャから現代までの哲学の歴史を学べます。
哲学だけでなく、ユダヤ教、キリスト教との関係についても詳しく書かれていて興味深いです。
個人的には、ほぼ興味がなかった近代以降の哲学(ハイデガーやサルトル)に興味がわいたことは収穫でした。
哲学史を学べるということが半分、そしてもう半分は、ファンタジーの物語を楽しめるという点です。
ファンタジー・・・(苦手です)
実はあまり興味がないというか、よくわからないと思っていました^^;
この『ソフィーの世界』も、ファンタジー的なところの意味は、なんだかよくわからなかったです。
でも、そのファンタジーのストーリーから考えさせられるところはたくさんありました。
「私ってなに?」とか、「今見ている世界ってなに?」とかです^^;
昔、映画「マトリックス」を観たときのような感覚ですね。
『ソフィーの世界』は、哲学史とファンタジー両方を同程度に扱った本といえると思います。
ちょっと哲学とか、ちょっとファンタジーではなくて、両方がっつりという印象です。
哲学の話が続く場面では、ファンタジーを読んでいることを忘れてしまうこともありましたが、物語もちゃんと続いている、といった雰囲気の本です。
哲学史が学べるので、哲学に興味がある方におすすめできる本だと思います。
まとめ
主人公のソフィーは14歳で、この本の対象も「14歳以上の大人」らしいのですが、私は十分に大人向けの本だと思いました。
10代でこの本の内容を理解できる人ってすごい。。。
最後に、何度か登場する深い詩をご紹介しておきます。
三千年を解くすべをもたない者は
闇のなか、未熟なままに
その日その日を生きる
ゲーテ