人生を豊かにするために読書をする日常の記録。読書感想文。

akoの読書blog

現代

「申し訳ございません」は間違い? この「言い回し」で10倍差をつける、の感想

更新日:

この言い回しで10倍差をつける

こんにちは、akoです。
本日は、金田一秀穂氏監修の『この「言い回し」で10倍差をつける 』を読みました。
まず、読んだ後で気が付いたけど「監修」だったのですね。
金田一秀穂氏が著者かと思っていました。そこがちょっと残念。。。

内容は、日常のビジネスシーンでよくある場面が例にだされていてとても身近に感じます。
仕事上でなんとなく使われている表現も多かったです。
おそらく、10年くらい社会にいればほぼ習得していると思われる事柄がたくさんありました。
それをあえて書かれてるということは、もしかすると若い人向けに書かれたものなのでしょうか。

逆に、「知らなかった!」とか「なるほど!」といった印象に残ったものを挙げてみます。

「協力してください」よりもグレードアップ、「お力添えをお願いします」

「ご協力をお願いします」って言ってるなぁと思いました。「お力添え」使ったことないです。。。
印象は全然違う。忘れないように、今3回「お力添えをお願いします」って声にだしていいました。(笑)

 

×的を得た⇒○的を射た

「得た」って言っていたような気がします。漢字でみると、確かに「得た」って表現は変ですよね。
アーチェリーしている人をイメージしたらわかりやすいかも。

 

遅刻などのミスの言い訳をする 「から」「ので」で印象は一変
「電車が遅れたから遅刻しました」
「電車が遅れたので遅刻しました」
客観的な理由を述べる場合には「ので」を使い、主観的な理由を述べる時には「から」を使ことになっています。

これは、意識しことがなかったです。
これまで無意識でどちらを使っていたんだろう!? 今後は意識してみたいです。

 

○○大学の○○学部「さん」、小学館「さん」
「~さん」はあくまで固有名詞の後につけることで尊敬を表すので、一般名詞や公的機関につけたりするのはそぐわないもの。

正しくはないみたいだけど、これは使ってしまうなぁと思いました。
個人的に思うに、かなり昔は「さん」をつけてなかったような気がするんですよね。
比較的最近になってから、お店や銀行にも「さん」が使われるようになった気がするのですが、どうでしょうか?
今だと逆に、「さん」つけないと相手に敬意が伝わらなかったり、自分が丁寧じゃない人と思われそうで、どうしてもつけたくなります。どうしましょう(笑)

 

「○○はお休みをいただいております」まず「お休み」がアウト。自分の会社の人間のことを言うので、せいぜいが「休みを」になる。また、「いただく」も気にする人は気にする。「いただく」休みは会社からであって、電話をかけている人ではないから。謙譲表現として×。

シンプルに、「本日は休暇を取っております」でいいらしいです。

 

「申し訳ございません」⇒「心よりお詫び申し上げます」

広く使われている「申し訳ございません」ですが、細かいことをいうと実は正しくないそうです。
「申し訳ない」の「ない」が「ございません」という丁寧表現に変わったということになるが、「申し訳ない」の「ない」は、助動詞の「ない」で、「ある」「ない」の「ない」ではない。「申し訳ある」とは言えない、とのこと。
あまりに普通な表現すぎて、今更変えるのはかなり意識が必要かもしれません。
特に、とっさにお詫びするシチュエーションでは、「心よりお詫び申し上げます」は言えないと思います。(泣)

 

サザエさんの話法「お願い、頼んでもいい?」「助かるわ、ありがとう」

たしかに、サザエさんはマスオさんにこういう言い方していた気がします!
サザエさんすごい。
お願いの仕方も素敵だし、感謝の仕方もスバラシイ!
仕事でならともかく、身近な人に「助かるわ」なんて言ったことないです。これはいかんと思いました。

まとめ

さすが日本語の先生が監修されているだけあって、言葉の知識がもりだくさんの本でした。
一般的に広く使われている=正しいとは限らないので、時々はこういう本を読んで知識を得るのは大切ですね。
言葉は変化していくものだから、正しい正しくないはそんなに神経質にならなくてもいいのかなという気もします。
ただ、尊敬のつもりでいったのに実は逆の意味だったとか、言葉選びを間違って相手を不快にさせてしまうとかいうことはできるだけ避けたいと思いました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

-現代

Copyright© akoの読書blog , 2024 All Rights Reserved.